【2025の人気アイテム】 LP/荒井由実 ‎- コバルト・アワー/Cobalt Hour/初回販売オリジ帯

荒井由実(松任谷由実)が1973年に発表した3rdアルバム「コバルト・アワー」
プロデューサーは引き続き村井邦彦(と川添象郎)、ミュージシャンはティンパン勢をはじめとする豪華メンバーがサポートしています。
冒頭タイトル曲はレベッカのNOKKO, 2002年にはクレイジーケン・バンドもカヴァー。ちなみに歌詞に出てくる「ベレG」はいすゞ自動車のベレットGTのことです。A2「卒業写真」は本作を知らずともご存知の方も多いであろう彼女の代表曲のひとつであり、コーラスで参加していたハイ・ファイ・セットがカヴァーして大ヒットした、海援隊「贈る言葉」に次ぐ卒業ソングの超定番曲。A3「花紀行」はジブリ作品で使われていそうなバラード。静岡出身の兄弟デュオ、かつて平川地一丁目(現在は解散)がカバーしていました。A4「何もきかないで」はシングル・カットされた(5枚目)「ルージュの伝言」のB面ソングで、こちらは岡崎友紀、小野リサがカヴァーしています。前述A5はもはや説明不要、宮崎駿監督のアニメ映画「魔女の宅急便」(89)にも使用された国民的ソングでこちらも岡崎友紀の他、川島なお美、つじあやの、一昨年には柴咲コウがカヴァーしています。
ティン・パン・アレーの2ndアルバムでもカヴァーされたB1「航海日誌」。航海と後悔をかけたもので、ユーミン曰く、死生観みたいなものを曲に込めたのだそう。吉田美奈子「MINAKO」(75)でも取り上げられたB2「チャイニーズ・スープ」は、軽快な楽曲の雰囲気とは裏腹に歌詞では「女性の持っている無意識な残酷性とか、ぬるい頽廃みたいなもの」を表現したのだとか。B3「少しだけ片思い」は6枚目のシングル「あの日にかえりたい」のB面にカップリングされた曲。B4「雨のステイション」はJR青梅線の西立川駅が舞台となった、ゆったりとしたバラード曲。ちなみに西立川駅にはこの歌の記念碑が建てられ、2006年には駅の発車メロディにも採用されたそう。ラストは西立川からアフリカへ。個人的にこの曲が白眉と存じます。

Express - ETP-72071 [JP 1975]
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